≪ 地域の方々へのご挨拶 ≫
 
 2005年2月に僕の郷里の笠岡に動物病院を開院しました。
 獣医学科に入学してから何千時間もの講義や実習を受け、臨床の場に出てからも何十
冊もの本を読み、何十回も学会に行き、何十人もの先輩獣医師に教えを受け、多くのこと
を学んできました。しかし僕に一番多くのことを感じさせ学ばせてくれたのは患者さんやそ
の飼い主さんたちだと思います。
 動物病院では、日々、喜び、怒り、哀しみ、楽しみが繰り返されます。大人が涙し、または
心から喜ぶ、こんなことは日々の生活でそう多くない出来事だと思います。それは飼い主さ
んが自分たちのペットを大事にし、心配に思う表れだと感じます。"どうか、うちの子を助け
てください。"そんな眼差しを向けられるたびに、獣医師としての重責、期待されていること
の大きさを強く感じます。"その期待になんとか応えたい"、"目の前の苦しんでいる子をな
んとか助けてたい"そう思って必死に勉強した日々が僕を新米獣医師から開業獣医師へ成
長させてくれたのだと思います。
 しかし、残念ながら世の中には助からない命、治らない病気も存在します。ただ、たとえ、
助からない命、治らない病気だとしても、飼い主さんには悲嘆にくれた毎日をペットと過ごす
のではなく、前向きに病気と闘っていってもらいたいと思います。飼い主さんをそのような心
の状態にしてあげられる獣医師が僕の目標とする獣医師です。
 今まで僕が担当させてもらった子で、亡くなったにもかかわらず、「先生に診てもらってよ
かった。」「先生に担当が変わってから心強かったです。ありがとうございました。」というお
言葉を何度か頂きましたが、その人たちの顔は今でもよく覚えております。このような言葉
は獣医師にとって最もうれしい言葉でもあり、同時にこれからの獣医師人生の精進の厳し
さを覚悟させる言葉でもあります。
 笠岡でも新たな出会いがたくさんあると思いますが、ひとつひとつの出会いを大切にし、
飼い主さんの期待へ少しでも多く応えられるようがんばっていきますのでよろしくお願いしま
す。ペットのことで困ったことがあればなんでもご相談下さい。


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おかだ動物病院